お知らせ

2025.09.26
京都創薬研究所、Massachusetts Eye and Ear Infirmary(ハーバード大学医学部)と
共同研究契約を締結
― 網膜中心動脈閉塞症(CRAO)に対する新規低分子化合物KUS121の外部対照データ構築を目的に ―

株式会社京都創薬研究所(本社:大阪市、代表取締役CEO:武蔵国弘、以下「当社」)は、米国ハーバード大学医学部附属のMassachusetts Eye and Ear Infirmary(以下「MEEI」)と、網膜中心動脈閉塞症(Central Retinal Artery Occlusion: CRAO)を対象とした低分子化合物「KUS121」の臨床研究において、外部対照データを構築するための共同研究契約を締結したことをお知らせいたします。

CRAOは、急性かつ視力喪失を引き起こす希少疾患であり、現時点では有効な治療法が存在しないことから、新たな治療法の確立が強く求められています。当社が開発中のKUS121は、網膜細胞の保護作用を有する新規作用機序を持つ低分子化合物であり、米国食品医薬品局(FDA)から希少疾病用医薬品(Orphan Drug)の指定を受けています。

本契約に基づき、MEEIの眼科チーム(主任研究者:Dr. Nimesh A. Patel)が保有する高品質なCRAO患者データを活用し、外部対照群を構築します。この取り組みは、米国FDAが近年推奨するリアルワールドエビデンス(Real-World Evidence: RWE)の活用方針にも沿ったものであり、被験者の少ない希少疾患領域における新薬開発の加速を目指すものです。

当社は、本共同研究を通じて、KUS121の開発をさらに推進し、CRAOに苦しむ患者さんに新たな治療選択肢を届けるべく取り組んでまいります。



【ご参考】

MEEI(Massachusetts Eye and Ear Infirmary)について
MEEIは、米国マサチューセッツ州ボストンに所在する、耳鼻科および眼科領域に特化した世界有数の研究・教育機関であり、
ハーバード大学医学部附属病院の一つです。

KUS121について
KUS121は、当社が独自に創製した低分子化合物であり、網膜虚血障害に対する細胞保護作用を有します。
米国では、網膜中心動脈閉塞症(CRAO)を対象とした第3相臨床試験の準備を進めており、また日本国内でも開発計画を推進しています。



お問い合わせ先
株式会社京都創薬研究所
info@kyoto-drug.com